| Perkyの最大の問題は、製作が難しいということです。一人一人の手の大きさや特徴に応じて、２０個のキーを立体的に配置し調整することはとても難しい。 私自身のPerkyでさえ、その設置角度によって指と指の間隔や指の曲がり具合が微妙に違っています。 wearableの写真のPerkyは手のひらが上向きなので、力を抜いた状態では、指の自重によって指がやや伸びた状態になるのに対して、現在のPerkyは手のひらが下向きなので指が曲がりが大きくなります。 手と腕の自重を支え、各指をそれぞれのキーに導くためのパームレストの形を決め、位置や角度を調整するのも難しい作業です。手のひらの肉厚のある部分を支えるため、手の変形が大きくてずれやすい上、手首の骨や腱に少しでも当たっていると痛くてタイピングが続けられなくなったりします。 指とキーの位置や角度が少しでもずれているとストレスがたまるし、疲労やミスタイプの原因にもなります。２０個すべてのキーの位置関係が正しくないと、特に同時打鍵がうまくできません。 製作や調整の問題については、近い将来、３次元CAD技術を使って解決する部分が大きいのではないかと考えています。３次元スキャナによる手の形状入力や運動解析など。それらに基づいて、パームレストの形状やスイッチの位置や角度を特定できれば、もっと簡単に作れるようになるかもしれません。 |