ミニリングはiPad miniを片手で持つためのリングです。このリングに中指を通すことによって、iPad miniを支え持つ手や指の位置を安定させ、長時間、iPad miniを落とす心配をすることなく、快適に使用することができるようになります。

片手で持てるタブレット
iPad miniの最大の長所はその軽さではなく、サイズにあると思っています。上の写真のようにコーナーを手のひらに載せて持ったとき、指先がiPad miniの重心より先にあります。このため単に自重を支えるだけなら親指を除く４本の指と手のひらで十分です。大きなiPadでは指が重心まで届かないので、親指で画面側から押さえつける必要があり、余分に力が必要です。
手のひらの上に載せてしまえば同じではないかと言われるかもしれませんが、たとえばiPad miniを鷲づかみして画面を顔の方に向けるには、手首をほとんど目一杯ねじらなければなりません。こんな無理な姿勢を長時間続けることはできません。
iPad miniを４本の指と手のひらで持つと、重く感じることはありませんが、実に不安定です。画面を顔の方に向けると斜めになるので滑りそうですし、指を少し動かしただけでバランスが崩れます。人にぶつかられでもしたら、ひとたまりもありません。だから常に親指で押さえていたり、もう一方の手で補助したくなります。
iPad miniを持つことにいつも注意をしなければいけないのでは、コンテンツを楽しむことはできません。
逆に持つことに何の不安も疲労も感じなければ、iPad miniはiPhoneと同じような使い方ができます。いつでも・どこでもiPhoneを使える状況ならiPad miniを使うことができます。iPhoneのようにキーボードを始めほとんどの操作が片手だけでできるわけではありませんが、親指を使ってページめくりぐらいはできますし、iPad miniには大きな画面という強みがあります。

中指の甲でリングを引っ張る
ミニリングは厚さ０．５ミリ幅１センチのポリプロピレン板をポリエステル繊維の袋織りの筒に入れ、内部を熱接着テープで固めたものです。プラスチックでできたバネのようなものだと思ってください。リングはナイロンの台座にカシメで固定されています。台座はiPad miniの背面に両面テープで取り付けます。
リングに中指を通し、中指の甲でリングを押し上げるように指を曲げると、リングがiPad miniを引っ張り、それが指先や手のひらへの圧力となって戻ってきます。それは親指で画面を押すことと同じです。まるで親指と４本の指でiPad miniをつかんでいるかのように手に吸い付いて自由自在に動かすことができます。
画面の角度を変えたり、右手で画面をタップするときなど、ほとんど無意識に中指に力が入り、iPad miniを安定させ保持します。外からの力が加わったとき、たとえば人とぶつかったときでも、瞬間的に力が入り、iPad miniを落とす心配は全くありません。

縦持ちが基本
私はiPad miniを縦長の画面で使うことがほとんどです。横長の画面を見るときは上の写真のような持ち方になります。リングは台座の上で回転します。小指により大きな力がかかり、リングにも常に力がかかります。とはいっても、もともとiPad miniが軽いので気になるほどのことはありません。

両手で交互に
iPad miniが軽いといっても、本などを読んでいると腕や肩に疲れを感じます。そんなときはもう一方の手に持ち替えるのが一番です。２個のミニリングがおすすめです。

ミニリングのサイズ
リングに力が加わるとその方向に引き延ばされ、楕円形のようになります。このときリング部分の中指がどれだけiPad miniから離れるか、が重要です。その隙間が小さいということは指の関節があまり曲げられないということです。指は力を入れないときは軽く曲がるのが自然ですから、リングによって強制的に指を伸ばされたために指先に圧力がかかり、その反動でリングにも常に力がかかります。この状態は、意識的に力を入れなくても常にiPad miniが手に吸い付いているような感じになります。しかし、長時間、指を伸ばしたままでは疲れます。
また、リング部分の中指とiPad miniとの隙間が小さいことは、リングが力のかかる方向に変形して、中指とiPad miniとの位置関係が変わる量も少なくなるので、安定感が増します。
逆に、リング部分の中指がiPad miniと離れていると、指を曲げることができるので楽ですが、リングに力がかかっていないということは、指先にiPad miniが載っているだけなので不安定な状態でもあります。また、リングの変形も大きいので、より不安定な感じがします。
私は手が大きく指も太い（手首から中指の先まで２０５ミリ、中指の幅１８．５ミリ）ので、内径が約２６ミリのミニリングを使っています。

★ミニリングの取り付け方
１．目印を付ける
テーブルの上に画面を下にして、右下コーナーが左手の手のひらの中心に来るように手を置きます。中指がアップルマークの中心を通るように伸ばしたときの、中指の根元近くにリングが来るように位置決めします。その中心を鉛筆（シャープペンシル）で目印を付けます。
２．アルコールで皮脂汚れを取る
iPad miniは素手で触りますから手指の皮脂がついています。見た目では全くわかりませんが、両面テープの粘着力は驚くほど低下して、簡単にはがれてしまいます。
アルコールティッシュで軽く拭き、ティッシュペーパーで拭き取ってください。
ちなみに目印の鉛筆の粉はアルミの微少な凹みに残ります。
３．ミニリングを貼り付ける
両面テープの剥離紙をはがし、目印に中心を合わせ貼り付けます。リングの中心に指先を当て、２〜３秒軽く押しつけ密着させます。すぐに強い粘着力を発揮します。

★ミニリングの外し方